BE DO JOURNAL.MAGAZINE

ラーメン店の排水が流れない!現場での解決事例

2026.05.01

ラーメン店の排水は、スープや脂が毎日流れ込むため、油汚れが配管の中で少しずつ固まりやすい環境です。
今回は飲食店さまからのご相談です。「最近、水の流れが悪くなってきた」とのことで始まりました。
このラーメン店さまで実際に発生した排水トラブルの解決事例をご紹介します。
現場に駆けつけると、シンク下の排水はほとんど流れない状態。
まずは“どこで詰まりが起きているのか”を突き止めるため、内視鏡カメラによる調査を行いました。

「内視鏡が入らない!」ーまず見える状態をつくるー

ところが、開始から思わぬ壁が。
内視鏡の先端が、油の層でべったり塞がれて、奥まで進まないのです。
このままでは原因を特定することもできません。
そこで、超高圧温水洗浄車を使用し、まずは軽く温水を流して表層の油をやわらげる作業から開始しました。
お湯の力で油汚れをゆるめ、視界を確保したうえで、再びカメラを挿入。
ようやく配管の内部を確認できました。

配管に挟まった目皿と油の二重詰まり

そのとき見えてきたのが、目皿が配管に挟まっているという意外な原因でした。
油自体が詰まりの大きな要因であるのは確かですが、今回は排水口にあるはずの目皿がずれ落ち、ちょうど流路を塞ぐ位置に引っかかっていました。
そこに流れてきた油や汚れが時間とともに固まり、閉塞を起こしていたのです。
こうしたケースでは、単純に「油を落とす」だけでは不十分です。
まずは物理的な障害物を取り除き、その後に配管の奥まで付着した油汚れをしっかり除去する二段階の作業が必要となります。

ノズルを切り替えながら、詰まりの根を崩す

温水の圧力とノズルの選択を組み合わせながら、詰まりの根を一つずつ取り崩していきました。
通常は、スタンダードノズルや噴射が回転して平均的にお湯が当たる回転ノズルで、配管内側にこびりついた油をムラなく削り取っていくのですが、ホースが進まない箇所については、鋭い水流で固まった油の壁を削るカッティングノズルに切り替え、少しずつ通り道を広げました。
シンク直下のしつこい油詰まりには、とんがりノズルを使い、何年分も蓄積した油をピンポイントで砕きながら除去していきます。作業時間や手順をご担当者さまと相談しながら進めていきました。
配管全体にお湯がしっかり行き渡る状態まで洗浄を重ねた後、再度内視鏡カメラで内部を確認しました。
流路が確保され、水がスムーズに流れることを確認して作業完了となりました。

完全に詰まる前に、温水でリセットを

こちらの店舗は配管の勾配があまり良くなく、油が滞留しやすい構造ではありますが、根本から洗浄できたことで、使い方に注意すれば、しばらくは大きなトラブルなくお使いいただけると考えられます。

油分を多く扱う現場では、排水の流れが悪くなってから対処するのではなく、定期的に「温水でのリセット」を行うことが、設備の寿命を延ばす第一歩です。結果的にコストと時間の負担を抑える近道ともなります。

BE DO JOURNAL. では、ここうした現場での取り組みや、日々の学び・工夫を今後もご紹介していきます。現場での超高圧温水洗浄の様子や、ノズルを切り替えながら詰まりを崩していくプロセスは、YouTube動画「数種類のノズルを駆使して、ラーメン店の油汚れを徹底洗浄!」でご覧いただけます。

作業の様子など、記事では伝えきれない部分も含めて、ぜひチェックしてみてください。